android_プロジェクト内のviewmodelパッケージ_MVC_MVVM

 


android developerの公式のサンプルアプリでは

ソースコードでは

パッケージ内にさらにサブパッケージが用意されていて、


Model, ViewModelという名前のものがありますが、


Modelというのはアプリ内で扱うデータを実体化したものだと

思うのですが、


それでは ViewModelというのは


MVCでいえば Control に相当するのでしょうか?




Android開発における `ViewModel` の位置づけを考える際、

`MVC`(Model-View-Controller)との対応を

完全に一致させるのは難しいですが、

以下のように整理することができます。


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### `Model` の役割

`Model` は、データやビジネスロジックを担当します。

具体的には以下のような役割を果たします:


- アプリケーションが扱うデータ構造を表現。


- データベースやリモートサーバーとの通信を担当する

リポジトリパターンを含むことが多い。

- ビジネスロジックを含む。


これは典型的な `MVC` の `Model` に該当します。


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### `ViewModel` の役割


`ViewModel` は Android アーキテクチャコンポーネントの一部で、

以下のような特徴があります:


1. **UIデータの管理** 

 

   `ViewModel` は、UI に表示するデータを管理します。

   画面回転などのライフサイクルイベントに依存せず、

   状態を保持できるのが特徴です。


2. **ロジックの分離** 

 

   `View`(Activity や Fragment)からロジックを切り離します。

   これにより、UI ロジックのテストが容易になります。


3. **データの変化通知**  


   `LiveData` や `StateFlow` を通じて、

   データの変化を `View` に通知します。



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### `MVC` との対応


`MVC` との対応を以下のように考えることができます:


1. **`View`**

  

   - Android の `Activity` や `Fragment` は 

   `View` に該当します。

   UI の描画やユーザー操作のハンドリングを担当します。



2. **`Controller` の役割を分担**  


   - `Controller` の役割は、Android では 

`View` と `ViewModel` に分散されていると考えられます。

     - ユーザー入力や UI ロジックは `ViewModel` に移譲される。

 

     - 一方で、純粋な入力イベントの受け渡しや、UI レンダリングそのものは 

`View` 側が担当します。


3. **`ViewModel` の位置づけ**  


   - `ViewModel` は、

従来の `MVC` における `Controller` に近い部分もありますが、

どちらかというと `MVVM`(Model-View-ViewModel)アーキテクチャにおける

`ViewModel` に特化しています。


   - 特に、`Controller` の「仲介者」としての役割を果たしつつ、

ライフサイクルを管理しやすくしたものと考えられます。


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### 結論


`ViewModel` は厳密には `MVC` の `Controller` そのものではありませんが、

役割としてはかなり近い部分があります。 

 

ただし、Android のアーキテクチャでは 

`MVVM` のパターンを採用することが多いため、

`ViewModel` は `MVVM` の「View と Model をつなぐ存在」

として捉えるのが適切です。


もし `MVC` の用語で説明するのであれば、

`ViewModel` は「`View` と `Model` の間で動作する仲介者」

という表現が近いでしょう。



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