ひとつのpcに複数のバージョンのpythonをインストールした場合

 

ひとつのwindowsのPCに python 3.13.x 


python 3.12.x


python 3.10.x


などと複数のバージョンをインストールしておいても

問題は発生しないのでしょうか?



Windows で **Python 3.13.x, 3.12.x, 3.10.x** など

複数のバージョンを **同じPCにインストール** しても問題なく動作します。



ただし、**適切に管理しないと、

どのバージョンが使われるのか混乱する可能性** があります。

そのため、以下のような方法で管理するのが良いです。



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## **方法 1: `py` コマンドを使う(推奨)**


Windows には `py` コマンド(Python Launcher)があり、

複数の Python を簡単に管理できます。


### **インストール後のバージョン確認**


ターミナル(コマンドプロンプトや PowerShell)で以下を実行すると、

どの Python バージョンがインストールされているか確認できます。


```powershell

py -0

```


例(出力イメージ):

```

Installed Pythons found by py Launcher:

  -3.13-64        C:\Python313\python.exe

  -3.12-64        C:\Python312\python.exe

  -3.10-64        C:\Python310\python.exe

  -3.9-64         C:\Python39\python.exe

```


### **特定のバージョンで実行**


Python 3.13 を実行:


```powershell


py -3.13


```


Python 3.12 を実行:


```powershell


py -3.12


```


Python 3.10 でスクリプトを実行:


```powershell


py -3.10 script.py


```


デフォルト(最新のバージョン)で実行:


```powershell


py


```


---


## **方法 2: `pyenv-win` を使う(より柔軟な管理)**


`pyenv-win` というツールを使うと、複数の Python バージョンを管理しやすくなります。


### **インストール**


PowerShell(管理者権限)で以下を実行:


```powershell


Invoke-WebRequest -UseBasicParsing 

"https://pyenv-win.github.io/pyenv-win/install.ps1"

| Invoke-Expression


```


または、手動で GitHub からダウンロード・インストールも可能:


🔗 [https://github.com/pyenv-win/pyenv-win](https://github.com/pyenv-win/pyenv-win)



### **バージョンの管理**


インストール済みのバージョンを確認:


```powershell


pyenv versions


```


Python 3.13 をインストール:


```powershell


pyenv install 3.13.0


```


Python 3.12 をインストール:


```powershell


pyenv install 3.12.2


```


グローバルのデフォルトを変更:


```powershell


pyenv global 3.12.2


```


特定のフォルダだけ Python 3.10 を使う:


```powershell


pyenv local 3.10.5


```


指定のバージョンで実行:


```powershell


pyenv shell 3.13.0


```


---


## **方法 3: `venv` + `py` を活用する**


各 `venv` を特定の Python バージョンで作成し、

切り替えることも可能です。



例えば、Python 3.10 で仮想環境を作成:


```powershell


py -3.10 -m venv venv_py310


```


Python 3.12 で仮想環境を作成:


```powershell


py -3.12 -m venv venv_py312


```


仮想環境を有効化:


```powershell


venv_py312\Scripts\activate


```


---


## **注意点**


1. **環境変数 (`PATH`) の影響**


   - Python のインストーラーで「環境変数を変更する」オプションを有効にすると、

最後にインストールしたバージョンが `python` コマンドで実行されるようになる。


   - そのため、`py` コマンドを使った方が確実。


2. **レジストリの影響**


   - Python の Windows インストーラーは、

   バージョンごとにレジストリに登録されるが、`py` コマンドを使えば問題にならない。



3. **複数のバージョンを削除するとき**


   - `pyenv-win` を使えば 

`pyenv uninstall 3.12.2` で簡単に削除可能。

   

   

   - 通常のインストールなら `コントロールパネル

> プログラムの追加と削除` で削除する。


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## **まとめ**


✅ **Python を複数インストールしても問題なし!**


- **手軽に管理したい** → `py` コマンドを使う(Windows標準

- **より柔軟に管理したい** → `pyenv-win` を使う


- **仮想環境ごとにバージョンを固定したい** → `venv` を活用する



この方法を使えば、Python 3.13, 3.12, 3.10 などを

スムーズに使い分けることができます!


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